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雪山登山初心者向け!日帰りおすすめルート5選

冬山

これから雪山登山を始めようと思っている方へ、初心者向け日帰りおすすめルートを5つご紹介します。

雪山登山のおすすめルートは?

今回は、実際に私が行き、雪山登山初心者の方におすすめしたい日帰りルートをご紹介します。

このページでの初心者向け雪山の選定基準は、

  • ①12月後半~3月に積雪があり、土日に登山者が入山している可能性が高いこと
  • ②コースタイムが7時間半以内であること
  • ③岩稜とのミックス帯がないこと

を条件としました。

ちなみに、以下に勧める山の所要時間については、夏山コースタイムの1.2倍で計算した上で、7時間以内のルートをピックアップしています。雪山だと1.5倍計算のことが多いですが、以下で紹介するルートは土日はよく人が入っており、天気の良い日はトレースがあるという前提で、1.2倍計算としました。また、休憩時間は含まれていませんので、計画を作る際はご注意を。

なお、平日の場合はトレースがなかったり入山者が少ないです。そのため、歩くのに時間がかかったり、怪我や病気、遭難などで手助けが必要な場合にも、誰の手も借りられずに自力で対処しなければならない可能性がより高まります。その点もイメージして、自分のスキル、装備、行程、天候など総合的に判断して計画してください。

なお、自分の経験上、平日ノートレースの場合はコースタイムの2倍、ひどいときは3倍の時間がかかったことがありますし、本当に誰にも会わないことが多いです(^^;)

雪山登山初心者向け 日帰りおすすめルート5選

上記の条件を踏まえ、おすすめの5つのルートをご紹介します。

1 入笠山(長野県) 1,954m・2時間40分

ビーフシチュー🐄

富士見パノラマリゾートスキー場のゴンドラ山頂駅からスタートするルート。緩やかな登りパートが多く、スノーシューハイキングを楽しみたい方や、初めての冬山登山におすすめ。ルートの途中にある、「ヒュッテ入笠の10食限定ビーフシチュー」が有名・・・だったが、最近あまりにも有名になり過ぎ&食材が入手困難になり、今年中に提供終了になるそうです。

代わりに、「牛バラ肉の赤ワイン煮(2,500円)」を提供開始するそう。ちょっと高いけど食べに行きたいな・・・。

山woman
山woman

ちなみに、焼き立てのあんこクロワッサンなど多種類のパンも美味でした🍞

コースタイム【計2時間40分】:富士見パノラマリゾートゴンドラ山頂駅~(40分)~ヒュッテ入笠~(50分)~入笠山~(30分)~ヒュッテ入笠~(40分)~富士見パノラマリゾートゴンドラ山頂駅

駐車場:富士見パノラマリゾート駐車場

2 上州武尊岳(群馬県) 2157m・4時間15分

都心から2時間半とアクセスが良く、コースタイムも4時間強と程よい行程。

川場スキー場からリフトで一気に1,844mまで標高を稼げて、リフトを降りたらすぐに展望の良い登山がスタート。

スタート直後のしょっぱなの登りが急ですが、あとは比較的緩やかに登ります。

剣が峰付近で少しリッジが出てきますが、めちゃくちゃ切り立っているわけではないので、初めてのリッジ歩き体験としてはちょうどよいと思います。もちろん通過は慎重に・・・

山頂は広いので、ゆっくりと景色を満喫できますよ🗻

コースタイム【計約4時間15分】川場スキー場最上部~(1時間)~剣ヶ峰山~(1時間半)~沖武尊山頂~(1時間15分)~剣ヶ峰山~(30分)~川場スキー場最上部

駐車場川場スキー場

  • リフトの利用可否に注意・・・必須で天候や積雪状況により、スキー場が登山者の受け入れを停止する場合があります。当日朝6時にHPで登山可能か確認できるので、「行ったのに登れなかった・・・」なんてことが無いよう、当日の朝確認したいところです。
  • リフトの運行時間に注意・・・運行開始は平日8:30、土日祝・年末年始期間(12/29~1/3)は8:00からの運行。山頂から出ているリフト(クリスタルエクスプレス)は最終15:45のため乗り遅れないようご注意を。
  • 川場スキー場からの登山は、ココヘリの利用と所定の登山届の提出が必要です(以下参照)。
ココヘリをもっていない方ココヘリを持参する方
ココヘリ申し込み必要(事前申し込み可)不要(会員証の持参が必要)
登山届必要
(事前申し込みの場合不要)
必要
※事前にコンパスなどで提出していても所定の様式での提出が必要
料金ココヘリ利用料 1,100円
リフト料金往復 2,800円
リフト料金往復 2,800円

3 谷川岳天神尾根(群馬県)1,961m・5時間50分

山頂までの登りはまあまあキツイ。

雪山ルートの定番中の定番。まだ雪山シーズンが始まって間もない12月中旬くらいでも、ここはしっかり雪があって雪上歩きを楽しめます。私もシーズン1発目の足慣らし山行として毎年1回は登っています。

天神平スキー場のロープウェイを使用して標高を稼げ、600mほど上がれば山頂を狙える。登る標高で言えば、上州武尊岳より100m多く、ずっと登りが続くので体感も上州武尊岳よりきついです。肩の小屋は冬季も開放していて、休憩場所に使えます。

平日でもバックカントリーや一般登山者など登山者が多いので、安心して登れる一方で、天気の良い日は朝からゴンドラに大行列ができているため、歩くペースがゆっくりめで帰りのゴンドラ終了時間が気になる方は、朝早めに並ぶことをお勧めします。

コースタイム【5時間50分】:天神平駅 ~(1時間15分)~熊穴沢避難小屋 ~(1時間)~天狗の溜り場~(1時間15分)~トマノ耳~(40分)~天狗の溜り場~(40分)~熊穴沢避難小屋~(1時間)~天神平駅  ※さらに奥のオキの耳まで行くならプラス40分かかる

駐車場:天神平スキー場

森林限界以上の吹き曝しとホワイトアウトに注意・・・谷川岳は晴天率が低く、10~20%だそう。天気予報をよく確認していくこと。

微妙な積雪量の場合の夏道の通過に注意・・・積雪が少ないと、夏道の鎖が出ていて登りくくなっている可能性があります。

・厳冬期(12~3月頃)なると、山頂付近は巨大な雪庇ができるため、雪庇上を歩かないようルート取りに注意。

・冬季の営業日と営業時間に注意(以下参照)。

営業日2024年12月1日~2025年4月6日
*2025/1/7~2/26の毎週火・水曜は定休日(2/11を除く)
営業時間【12/1~3/19】8:30am~4:00pm 
【3/20~4/6】8:00am~4:30pm
料金ロープウェイ単体 往復3,000円

4 四阿山(群馬県) 2,354 m・6時間50分

雪原歩きが気持ち良い
3月後半に行ったらもうスノーモンスターは終わりだった(涙)

スノーモンスターと言われる樹氷に出会える山。スノーモンスターは東北など豪雪地帯まで行かないとなかなか見られないイメージですが、四阿山なら関東圏から比較的アクセスも良いので、日帰りで見にいけます。ただし、スタートから山頂まで標高差が地味に900mあり、それなりに長いです。谷川と比較して急峻な箇所やリッジなどは少ないので、体力勝負の山ですね。

途中のだだっ広い緩やかな登りも、晴れた日に歩くと気持ちよいポイント◎

コースタイム【6時間50分】 駐車場~(15分)~登山口 ~(1時間45分) ~里宮 ~(2時間)~四阿山山頂~(1時間半)~ 里宮 ~(1時間10分)~ 登山口 ~(10分)~駐車場

駐車場:四阿山路肩駐車場

5 本沢温泉(長野県) 2,150m・7時間5分

本沢温泉のテント場。平日誰もいなかった。

山頂ではなく、「日本で一番標高の高い温泉」を目指す山行。私も2024年2月の平日と三連休初日の2日間を使って本沢温泉経由で硫黄岳に行きましたが、3連休初日の下山中は厳冬期にも関わらず、本沢温泉に向かう多くの登山者とすれ違いました。

本沢温泉の小屋から硫黄岳方面にさらに15分ほど登ったところに、硫黄岳が見える野天風呂があります。混浴で、最大6人ぐらいは入浴可。脱衣所はないのでラップタオルなど持ってきて皆さん生着換えしています。

夏は水着で入浴する人が多いですが、冬はさすがに寒いので足だけ浸かる人がほとんど。入浴には1日1000円かかります。本沢温泉小屋までは急な登りが少ないので、スノーシューハイキングを楽しみたい方にもおすすめ。

夏の様子

コースタイム【計約7時間5分】:ミドリ池入口駐車場~(2時間20分)~しらびそ小屋~(1時間30分)~本沢温泉小屋~(15分)~本沢温泉野天風呂~(10分)~本沢温泉小屋~(1時間20分)~しらびそ小屋~(1時間半)~ミドリ池入口駐車場

駐車場:ミドリ池入口駐車場 

・温泉に全身ガッツリ入ろうとしている猛者は、湯冷め、ヒートショックに注意。氷点下の中、身体が濡れた状態を継続すると低体温症や凍傷のリスクが高まるので、足だけ浸かろうとする方も、必ず水分をふき取るものを持参してください。

・駐車場までの道は下りで、積雪・凍結が激しいのでスリップ注意。

まとめ

とりあえず5つの山を紹介してみました。まずは道具や体力慣らしの意味も込めて、短いルートから始めましょう。

また、車でのアクセスが多くなるとおもいますが、下道も高速道路も積雪や凍結がありますので、スタッドレスタイヤの装着、チェーンの積載、スタックした場合の脱出方法の予習やそれに必要な道具も積んで行きましょう。

とくに北関東方面(ここで言うと谷川や四阿山)はスタッドレス規制やチェーン規制がかかることが多いので、冬タイヤの準備をしていないと、そもそもアクセスできない可能性があります。

また、日帰りだからといって軽装で行かず、必ず緊急時に必要な装備を持って行きましょう。

もし遭難してビバークとなった場合、夏山なら無くてもどうにかなる装備が、雪山では忘れたら命取りになりかねません。

夏の日帰り山行では省いてしまいがちな、ガス、ツェルト、防寒着は必ず持ちましょう。(当然これだけあれば良いわけではないです。冬の日帰り装備については、またそのうち書きます。)

しっかり準備して、雪山に挑戦してみてください!

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