
これから登山を始めたい方へ。特に、これからアルプスに挑戦したい人の中には、山奥に入っていく中で「登山中にスマホが圏外になったらどうしよう?」と不安な方も多いはず。ここでは、主要キャリアや格安SIMの山岳エリアでの対応力を中心に、2025年最新のおすすめ回線や選び方を紹介します。
命を守るインフラとしての通信回線、どの会社が山に強いのか、格安SIMでも大丈夫なのか、実際の比較やランキングも交えて解説します!登山初心者の方も安心して読める内容です。
登山者の通信回線選びが重要な理由と最新トレンド【2025年版】
登山では、通信回線が命綱になることもあります。
道迷いや急な天候変化、万が一の遭難時にも、スマホで連絡が取れるかどうかは大きな安心材料です。
2025年現在、山岳エリアの通信環境は進化していますが、キャリアやプランによって繋がりやすさに大きな差があるのが現状。
どの回線を選べばいいか悩んでいる方のために、選び方のポイントを詳しく解説します。
なぜ登山では通信回線が途切れやすいのか―山間部の電波事情
山間部では、地形や樹木、標高の影響で電波が届きにくくなります。
特に谷間や森林地帯では、基地局からの電波が遮られやすく、都市部のような安定した通信は期待できません。
また、山岳エリアは人口が少ないため、キャリア各社も基地局の設置を最小限に抑えていることが多いそう。
そのため、キャリアごとのエリアカバー率や基地局の設置状況が、登山中の通信の繋がりやすさを大きく左右します。
- 山間部は地形や樹木で電波が遮られやすい
- 基地局の設置数が少ない
- キャリアごとにカバーエリアが異なる
登山者にとっての通信の必要性
登山中の通信環境の良し悪しは、利便性だけではありません。
家族や仲間との連絡、天気予報や地図アプリの利用、緊急時の救助要請など、命を守るための重要なインフラです。
しかし、山での通信は「どこでも繋がる」とは限らないため、事前のエリア確認や、繋がりやすい回線選びがとても大切です。
なぜ、山で通信が必要か?
- 緊急時の連絡・救助要請
- 天気や地図アプリの利用⇒遭難対策でもある
- 家族・仲間との連絡⇒安否確認
2025年の通信環境拡大と山岳エリアの現状
2025年現在、主要キャリアは山岳エリアの通信環境改善に力を入れています。
特にNTTドコモやauは、登山道や山小屋周辺に新たな基地局を設置し、カバーエリアを拡大中。
一方で、全ての山で快適に繋がるわけではなく、場所によっては依然として圏外になることも。
また、Starlinkなどの衛星通信や山小屋Wi-Fiの導入も進み、今後はさらに選択肢が広がる見込みです。
| キャリア | 山岳エリア対応 |
|---|---|
| NTTドコモ | 全国的に広いカバー率 |
| au | 主要登山道・山小屋で強い |
| ソフトバンク | 一部エリアで弱い |
『山に強いキャリア』はどこ?主要キャリアの山岳対応力比較
では、「どのキャリアが一番山で繋がるの?」という問題について、
ここでは、これまでのNTTドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアについて、山岳エリアでの対応力を比較してみます。格安SIMを検討している方も、まずはキャリアの山対応力を知っておくことが大切です。
※なお、楽天モバイルも現在は主要キャリアに位置付けられているようですが、「山でつながる回線」とう点からはこの3大キャリアとかなり差があるため、比較対象から外させていただきます。
| キャリア | 山岳エリアの強み | 弱点 |
|---|---|---|
| NTTドコモ | 全国的に圧倒的なカバー率 | 一部の超僻地は圏外 |
| au | 主要登山道・山小屋で強い | 一部山岳で弱い |
| ソフトバンク | 都市部・観光地で強い | 山間部は弱い |
NTTドコモ(docomo)が山に強いと言われる理由
NTTドコモは、登山者からは「山に強いキャリア」として圧倒的な信頼を集めています。
その理由は、全国に張り巡らされた基地局ネットワークと、山岳エリアへの積極的な設備投資にあります。
主要な登山道や山小屋、さらには百名山の多くで安定した通信が可能で、緊急時にも頼りになる存在です。
また、エリアマップの更新頻度も高く、事前に登山ルートの電波状況を確認できるのも大きなメリットです。
「とにかく繋がりやすさ重視!」という方には、ドコモが最有力候補です。
docomoが山に強い理由と、利用するメリット
- 山岳エリアへの積極的な設備投資によるカバー率の高さ
- エリアマップの充実
au(KDDI)はどう?
au(KDDI)は、山間部や登山道、山小屋周辺に独自の基地局を設置し、山岳エリアの通信環境を強化しています。
特に人気の高い登山ルートや観光地では、ドコモに次ぐカバー率を誇ります。
「docomoに次ぐ」と言いますが、実際にどうかは別としてエリアマップを見ると、北アルプス方面はdocomoよりもauのほうがカバー率が髙いように見えます(2025年11月現在)。
また、2025年からはStarlinkとの連携による衛星通信サービスも一部で開始され、今後のエリア拡大にも期待が持てます。
auが強い理由と、利用するメリット
- 山岳エリアへの設備投資によるカバー率の高さ
- 主要登山道・山小屋で強い
- 一部エリアでは
- Starlink連携で今後できる範囲が拡大するかも

ちなみに、スターリンクは2025年の山行の際に、電波の入らないエリアの山小屋で高確率で導入されていたよ。A4サイズくらいの白い板が、屋外で空に向けて設置されてた。ただし、殆どの山荘が無料で利用できるのではなく別途料金を払って利用できるみたい。
ソフトバンクの山岳電波事情と繋がらない理由
ソフトバンクは都市部や観光地では強いものの、山岳エリアでは他キャリアに比べてカバー率が劣ります。
その理由は、山間部への基地局設置が限定的で、地形の影響を受けやすいことにあります。
一部の有名な山小屋や登山道では繋がる場所もありますが、圏外になるリスクが高いのが現状です。
このような場合は、サブ回線を利用するのも手です。
ソフトバンクの特徴
- 山間部の基地局設置が少ないため、山では繋がりにくい
- 地形の影響を受けやすい
- 山で使うには、サブ回線を用意する
ちなみに・・・3社に違いがあるのはなぜ?
3大キャリアの山岳エリアでの通信状況がこれほど異なるのは、技術力の差ではなく、各社の方針の違いだそうです。ソフトバンクの技術力が劣っているわけではありません(^^;)
- ドコモ→ 公共インフラ的役割を重視
- au→ 災害対策・僻地対策を重視
- ソフトバンク→ 都市部・人口密集地を最優先
この差が、そのまま山での強さに出ているだけです。
格安SIMは登山にも使える?―おすすめプランと選択ポイント
主要キャリアは月額料金が高く、「格安SIMを選びたいが、山で繋がるの?」と疑問に思う方も多いですよね。
実は、格安SIMの多くは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため、選び方次第で山でも十分使えます。
ただし、キャリアによってカバーエリアや通信速度に差があるため、登山用には「山に強い回線」を選ぶことが重要です。
山に強い格安SIMとは?選び方とエリアチェック方法
格安SIMを選ぶ際は、どのキャリアの回線(docomo、auなど)を使っているかが最重要ポイントです。
ドコモ回線やau回線を利用している格安SIMなら、山岳エリアでも比較的繋がりやすい傾向があります。
また、各社が公開しているエリアマップや、実際の利用者レビューを参考にするのもおすすめです。
登山前には必ず、目的地の電波状況をチェックしましょう!
- ドコモ・au回線の格安SIMを選ぶ
- エリアマップで事前確認
- 利用者レビューも参考に
格安SIMの1社のみ契約が心配な場合は?
「デュアルSIM利用」や「複数回線持ち」する
メイン回線とサブ回線の2つを持つ「デュアルSIM」や「複数回線持ち」をおすすめします。
iPhoneやAndroidの多くはデュアルSIMに対応しており、1台のスマホで2つの回線を使い分けられます。
例えば、ドコモ系とau系のSIMを組み合わせれば、どちらかが圏外でももう一方で通信できる可能性が高まります。
コスト的にも、「格安SIM 2社契約 > 主要キャリア 1社契約」になるようです。
特に、povoは、au回線利用&使うときだけ課金制なので、メインをdocomo回線、サブをpovo(au回線)で契約しておくのが賢いですね。

実際山友達でも、2つ携帯を持っている人がいたよ。
この方は、docomoとauの携帯を2つ持っていたために、電波の入りにくい山奥で遭難した際に、auだけが入って連絡がスムーズに行えたんだとか。
衛星通信サービスを契約する
代案として、携帯回線ではありませんが、衛星通信サービスを利用できれば強いです。空が見える場所であれば利用できるという最強ツール。
auのスターリンクは、auユーザーなら当面の間無料、UQmobileユーザーは月額550円、他キャリア契約者は月額1,650円で利用できます。
スターリンクは、通信回線を利用した通話はできませんが、衛星通信に対応しているアプリを利用した通話、メッセージや位置情報を送信することができます。
格安SIMの1社のみ契約が不安な場合の対策
- 異なるキャリアのSIMを組み合わせる
- デュアルSIM対応スマホを活用
- 衛星通信サービスを契約する。
山に強いおすすめの通信回線・格安SIM 4選
ということで、以上の内容をまとめて、「山に強い」「コスパが良い」「緊急時に安心」など、さまざまな観点からメイン回線としておすすめの4つの回線・格安SIMをピックアップしてみました。
1【主要キャリア】NTTドコモ
圧倒的な山岳エリアカバー率と安定した通信品質で、登山者から絶大な支持を集めるNTTドコモ。
主要な登山道や山小屋の多くで繋がりやすく、緊急時にも安心です。
エリアマップやサポート体制も充実しており、初心者からベテランまで幅広くおすすめできます。
2【主要キャリア】au
auは、主要な登山道や山小屋でのカバー率が高く、家族やグループでの利用にも最適です。
Starlinkとの連携による今後のエリア拡大にも期待が持てます。
「主要キャリア1社のみで良い」という場合、スターリンクが利用できる観点から、auを選ぶのもありかなと思っています。
3【格安SIM】IIJmio(ドコモ回線/au回線)
登山でも比較的安定して使える総合バランスNo.1の格安SIM。
- ドコモ・auどちらも選べる
- eSIM対応でデュアルSIMに最適
- メイン+サブ構成にぴったり
「圏外リスクを減らしたい」と考える人に一番使いやすい選択です。
4【格安SIM】OCNモバイルONE(ドコモ回線)
山での実績が豊富で、ドコモ本家に近いエリアカバーが魅力。
- 山岳エリアの口コミ多数で安心
- 低速でも地図や連絡が安定
ドコモ系で迷ったら、まずOCNをチェックしてみてください。
サブ回線としておすすめの格安SIM 3選
メイン回線としては通信速度や安定性は劣るものの、2社契約する場合の「サブ回線」として必要最低限のスペックとコスパのいいSIMを紹介します。
1 mineo(ドコモ回線/au回線)
サブ回線向きで柔軟性が高い格安SIM。
- 両回線に対応
- 低速モードが使える
- 料金が安め
圏外対策の保険回線として使うなら、mineoはコスパ最強です。
2 povo(au回線)
山専用の非常用サブ回線として最強の選択肢。
- 基本料0円
- 必要なときだけ課金
- au本家回線なので安定感抜群
「普段は使わないけど、登山や非常時には2回線目が欲しい」という人におすすめ。

これは気になる。
3 イオンモバイル(ドコモ回線/au回線)
安定志向でシンプル、サポートも丁寧な格安SIM。
- 両回線対応
- 速度が極端に落ちにくい
まとめ
登山における通信回線は、単なる便利ツールではなく、命を守る大切なインフラです。
キャリアや格安SIM、衛星通信など、選択肢は年々広がっていますが、自分の登山スタイルや目的地に合わせて最適な回線を選ぶことが重要です。
今後も技術の進化で、さらに安心・快適な登山が実現するでしょう。
しっかり準備して、安全で楽しい登山ライフを送りましょう!


コメント